スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

山に登ったかいがあった 

帰りの電車で、ひきこもりの彼と話した。

発端は、申し訳ないけど、先日のオールニートニッポン忘年会の、第一部壇上のことだった。
僕はあの壇にいた人たちとは、何人も知り合いで、それぞれリスペクトしているのだが、はっきり言ってもやもやしていた。
リスペクトしていることとは別に「それはニートのことに関しては違うだろう」ということだった。

「社会は意外と優しくて、解雇されても転がり込めるような友達を持ったほうがいい、作ったほうがいい」

たとえばそんな調子で語られていたが、僕からすれば「はあ?」だった。

「だったら、その壇の下にいる、一人で来て、場が始まる前もうつむきながらチラシばかり見ている30前後の男たちに『君たちの友達になりたいんだ。もし困ったことがあったら、いつでも僕のところにおいでよ!』と言ったほうがいいんじゃないか??
自分ではそんな気持ちもないのに、他人事みたいに、ニートをネタに語って、聞くほどに『ニートは自分の部外者』感を感じるぜ」

と思うのだ。

で、まあそんなことを言ったあとに

「君だったら、どんな支援が欲しい?」

彼「僕は、ちゃんと仕事ができるようになったり、さっきみたいな酒場で楽しくいられるようになったり、したいんです」

「それをするための手伝いだったら、欲しいんだよね」

彼「でも、僕は自分の気持ちが、言葉にできないんです。わからないんです。自分の気持ちが」

それを聞いたとき、「彼は、本当に、自分の気持ちが自分でわからなく、それをなんとかしたいんだな」という気持ちを感じることができた。

「でもそれなのに『友達をたくさん作ろう』とか言われても、『はあ?』ってかんじだよね。
自分の求めていないものは、結局は役に立たない。僕は、その人の欲しいものは、他人から言われなくても、あると思っている。
それは、ゆっくり付き合っていくことでしか見えてこないと思っているし、本当に少しづつ、小さなことで発せられてくると思ってる。
たとえば、君が以前「試合を見たい」と言って実際に試合に来たことや、今回「体をいためつけてでも、限界まで歩きたい」と言い出したこと。それに何かあるな、と思ったから、僕は付き合ったわけだし」

彼「自発性ってことなんですよね。自分からやりたい、と思ったことでか、いやいや言われたことだったら、ここまで来ないし。
今回、最後足が痛くなってもどうしても最後までバスに乗らずに歩いたのは何か「希望」みたいなものがあると思った。
これを歩ききれば、何か自分が成長するような気がしていた。今夜は元旦、何も考えずに安らかに眠れるし…」

「自分を成長させたいんだよね」

彼「全部、そうです。自分には、本当にやりたいこととか何もないと思っていて、それでもだんだん、この一年で少しづつだけど、自分から言うようになってきた。少しでも、変わってきてると思うし、これから変わっていきたいと思うし、来年の今ごろも、変わって、成長してきてると思う。少しだけど。少し楽しみ」

突然

彼「そうか、自分の気持ちをうまく言えないから、出せないからもどかしくて、いつもイライラして、自分を責めるようになっていたんだ。いつも先生が色々なことに怒っていたり、聞いてて「いいなあ」と思っていたんだけど、それは、自分の気持ちが、自分でわからず、うまく言えなかったからなんだ。わかるようになりたい。言えるようになりたい」




朝、5時に起きて、6時半の電車に乗る。
1時間ほどかけて、越生へ。

すっごい今日は寒かった。
電車から降りたら、誰もいなくて、ひきこもりの彼が喜んでた。

最初は、大高取山という400m弱の山へ。
それを降りて1時間半ほど。

それからしばらく舗装された道路を登り、龍穏寺というお寺まで。

そこから道を間違えて、少し遠回りしてしまうが、今回のメイン、峠の連続地帯まで来る。

入り口の男滝女滝で、メシにする。
12時くらい。
すごい素朴な釣堀をやってるおじいちゃんおばあちゃんがいて、イワナを焼いてもらう。
すっげえ美味かった。
生涯魚ベスト3くらい。
まあお腹すいてたんだしね…。

こっからが大変で、最初の傘杉峠(560m)まで行くのに、かなり急で道とも言えない山道。
彼は大高取山の時もそうだったが、ひょいひょい登っていく。
僕はそのペースじゃ24km持たないことを知ってるので、自分のペースで着いてく。
案の定、彼が途中でへばった。

若くて山の経験がないと(僕もないけど)調子に乗って、後で疲れをためさせてしまう。
体でこたえさせないとわからないだろうと思って、それまでは言わなかったが(えらそう)、ちょっとそういうことを非常にえらそうに言っておく。

ここで、僕は気が狂っているので、いきなり叫びだして、正拳突きをはじめる。(本当は長く休んでると体が冷えてしまうので)
彼もはじめて、二人で叫びながらほぼ基本稽古メニューを(足場がめちゃくちゃ悪いのに…)こなす。

彼「怒りをぶつけていますねー」

「おい、何に怒ってるんだよ」

彼「社会とか…^^;」

「じゃあ社会に向かって…!気合いれて!1!(しゃー!)2!(しゃー!)…」

世界中の妹に向かって…世界中の親に向かって…麻生総理に向かって…etc

本当にバカですね。
超大声で喉がカラカラになりました。


それから、ゆっくりペースで顔振峠まで。(少し休憩)

しかし彼のペースがおかしくなってくる。

足がだるくて、歩けない。

足取りが重くなってきたので、ペースを落として進む。
完全に無人の諏訪神社→一本杉峠を超え、ついにダウン。

…ということで、制覇しようと思っていたコースを外れ、エスケープルートで、滝の近くまで戻ることに。


もうこの時点で3時半。

日差しが落ちてくる。

彼が、くやしいので、もう一個のもう少しだけゆるめのルートで行こうとするが、ペースも落ちて、4時をすぎるとどんどん暗くなってくるので、レン空権限で、途中まで行って引き返す。
(これは引き返さなかったら完全にアウトだった)


バスの通りに出て、最初はバスに乗るか…とか言ってたのだが、やっぱりくやしいらしく、バスの道を歩いて駅まで帰ることにする。
まあ、国道なら街灯があって明るいので別にいくらでも付き合うが。


僕は自分のペースを少し落とし、彼は自分のペースを少し上げ、歩いていった。
最後のほうは彼は足をひきずっていたが、駅まで辿り着いた。
6時過ぎ。


乗り換えの坂戸駅で降りて、和民に入る。
彼が人多いとこ苦手なの忘れていたが、まあ…。


そんなわけで、電車で帰り、冒頭へ。



あけましておめでとうございます。

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://mofuture.blog97.fc2.com/tb.php/59-4dada94b

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。